■RRN2 クリスタル・クォーツ〜水の伝承〜■
最終話 「FROM THE NEW WORLD」後編 ■担当:高島ほづみ■
■ ―ニ日後、水の宮最上部― ■■■
ベッドの上に横たわるシーリア。
囲む五人とカシュウ、フェアリィ達。
冬星は一度エスタシオンに帰り、体を元通りにしてもらってきていた。
クロース、ベッド脇に椅子を寄せ、王女の手を握っている。
「まだ意識が戻らないのか…?」
「はい」
真澄は赤毛をくしゃくしゃとかき混ぜた。
「目を覚ますことを、拒否しているのかもしれないわ」
「どういうことだ」
「外傷は無い…。傷ついているのは心の方なの」
「魔王が取り憑いたせい?」
「それは断言できないわ。他者の意識に乗っ取られるという精神的負荷は大きかったと思うけれど、前例では、憑き物が去ると同時に正気に戻っている」
と、アーヴェントを見やる。
「まだ、風は止んだままだ。空気が淀んでいる。淀んだ空気は腐敗する。エンザークは消滅を免れたが、このまま妹が目を覚まさなければ、ゆっくりと朽ち果てて行くだろう。それは違う意味の滅びだ」
「陛下…」
ウェスペルもうなだれる。
「ずっと――このままなのか? 先生。あんたの専門だろ、何か手段はないのかよ」
「夏旺! 何て口のききかたを」
「いいのよ…」
真澄は力無く微笑んだ。
「本当に、私の専門なんだから」
自嘲の響きが混じっていた。
クロースはシーリアの白い寝顔をみつめていたが、
「――ひとつだけ、方法がないわけでもない」
と、言った。
「本当かっ!?」
「ああ…。意識の海に飛び込んで、シーリアに呼びかけるのだ」
「彼女の心に入るというのか。そのようなことが可能なのか?」
「試してみる価値はある」
「ぼく、やってみるよ!」
「いや、俺が」
「ヨッシャ、みんなで行くか!」
しかし、真澄がそれを制した。
「多人数は拙いわ。彼女が混乱してしまう」
「俺が行く」
輝がきっぱりと言った。
「輝君、それは賛成できない」
唇を噛む真澄。
「――言いにくいことだけど、この作業に一番向いているのは、彼女の兄であるクロース王子…あなたが適任なんだわ。親者のほうが、生体移植がうまくいくように」
「最初からそのつもりで言っている。気遣いはいらぬ」
■ ―シーリア内宇宙― ■■■
エンザークの地形そのままの風景が広がっていた。
しかし、草も木も生えず荒涼としている。
灰色の大地、暗色の空。
風は無い。
クロースは方角を定めると、軽く地を蹴って宙を飛んだ。
物理法則よりも意思の力が優先されるのだ。
彼が目指しているのは水の宮であった。
本来なら瞬時に移動できるはずなのだが、まだそこまでこの世界に慣れていない。
水の宮は、例の火事で焼け落ちたままの姿で、そこに有った。
シーリアの姿を探す。
中庭の噴水、大理石の回廊、大広間…。
崩れた瓦礫の山を避けながら足を運ぶクロース。
と。
回廊の柱と柱の間に、白い影が走り抜けた。
「シーリア?」
振り向くクロース。追いかけて走り出す。
廊下の突き当たりのドアの中に、揺れる金髪と夜着の裾がひるがえり、消えたのが見えた。
「シーリア!」
ドアを開けるクロース。
「!」
そこは、かつての自分の部屋であった。
ここは壊れていない。
いや、振り返ると、水の宮は崩壊が嘘のように、元通りになっていた。
元通り…。
違う。
再建されたときには既に魔界に追放されていたはずだ。自分の部屋が有るわけはない。
ではこれは、過去か。
まだ、あらゆる不幸を知る前。
至福の時代。
クロースは部屋に入った。
辺りが急に暗くなった。
夜になったようだ。窓から星が見える。
時間の経過がおかしいが、これはシーリアの記憶の断片なのだろう。
天蓋つきベッドの脇に、明りが点いている。
レースを通した黄色い光の輪の中に、少女と少年の影があった。
声が聞こえる。
「おにいさまは、いつもシーリアをおいていっちゃうのね。きょうだっていちにちじゅう狩にでて、かえってこなかったじゃない」
「仔鹿を捕まえてきてあげただろう? 飼いたいって言ってたじゃないか。拗ねるんじゃないよ、シーリア」
「仔鹿なんて…。おにいさまがシーリアのそばにいてくださるなら、いらないわ」
「いつも傍に居るよ」
「ほんとう?」
「本当さ」
ああ…、思い出した。
こんな約束をした日もあった。
クロースは胸が痛んだ。
しかし、彼女を連れて帰らなければならない。
彼はベッドのレースを掻き分けた。
が、そこには誰も居なかった。
ランプだけが灯っている。
クロースは部屋を出た。
シーリアの寝室へ向かう。
そこも夜だった。
母の声がする。
「…クロースはもうすぐ魔界へいきます」
そうか――これは、あの晩の再現だ。
丁度良いと出火を自分のせいにされ、公に追放が決まった…あの火事の。
本当の原因は、とうとう誰も分からなかった。
しかし「水の宮」が燃えるというのは不吉の前兆とされた。有りうべからざることである。
扉が開き、母が出て来た。
クロースは柱の影に隠れた。
しばらくして、寝室から、シーリアのものと思われる泣き声が漏れてきた。
「!」
足元を何かが動いた。
黒い影。
床をすべるように移動する。
それは扉の下の隙間から、シーリアの寝室へ入り込んだ。
無駄と知りつつも、扉を開けて中に入るクロース。
「だれ?」
誰何の声はクロースに向けられたものではなく、その暗黒の侵入者へ発せられたものだった。
影は応えて言った。
『私はお前だ』
「…だれなの?」
『クロース王子が居なくなるのが哀しいのかい?』
「ええ、とてもかなしい」
『それだけかな?』
「え?」
『親の因果で追放されるなどという非道がまかり通るこの世界は、おかしいと思わないかね?』
おびえた顔になるシーリア。
「なにを言っているのか、わからないわ」
『お前の願いが私を呼んだのだ。賢い光の王女よ…』
「うそよ! わたし、あなたなんか呼んでいないもの」
『世界を変えよう、シーリア。お前と私とで』
ガシャン!
大きな音が響いた。
あとずさりしたシーリアの肘が、サイドテーブルのランプを落としたのだ。
床に広がる油に、炎が引火する。
その炎は素早くベッドのレースに燃え移った。
あっという間に、炎が広がっていく。
おびえて立ちすくむシーリア。
「シーリア!!」
クロースは叫んで、彼女を炎から助け出すために腕を掴もうとした。
「おにいさま」
シーリアの瞳が、クロースを見た。
■ ―水の宮、龍騎士たち― ■■■
「――長いな」
冬星が呟いた。
すでに半日が過ぎていた。
「龍たちの元気がないんだよ…。呼びかけても応えないんだ」
「魔王と対決して体力を使いきったんだ。この世界が完全に蘇らないと、彼らも力が戻らないらしい」
クロースは王女を連れ戻すことができるのだろうか。
■ ―シーリア内宇宙― ■■■
「シーリア…。目を覚ますのだ。皆が待っている」
童女姿のシーリアは、視線をそらせた。
「…御覧になりまして? お兄様。全てわたくしが引き起こしたことなのです。わたくし…忘れていましたの。こんな大切なことを――」
眉根を寄せて、つらそうなシーリア。
「女王になる資格など、無いのです…」
そのとき。
…You don't hove to prove yourself to me, your future, or to anyone.…
柔らかで優しい歌声が、どこからともなく流れてきた。
…You don't hove to prove yourself to me, your future, or to anyone.…
…If you have done your best, that's all that matters.…
「この歌は…」
シーリアの瞳から、涙があふれた。
…If you have done your best, that's all that matters.…
「カシュウ――」
大切なのは、どれだけ努力したかと言う事…
「世界が君を必要としている。草も木も動物も人間も」
クロースは、シーリアをそっと抱きしめた。
「皆が君を愛しているよ、シーリア」
■ ―水の宮周辺― ■■■
今回の戦い、そして洪水、水の宮はもちろん田畑も甚大な被害だった。
復旧作業には、人も魔族も関係なく取り組んでいた。
魔族とて今回のことで何か思うところがあったのかもしれない。
デス・グリーンズの一人も、橋を掛けなおすのを手伝っていた。蔓を伸ばして対岸に渡し、木を組み立てていく。
「へぇ、便利なもんだなぁ!」
村人が感心したように言うと、闇植物闘士は青くなった。それは彼らの赤面である。
あいかわらず闇を纏ってはいるが、前ほどの禍禍しさは無かった。
村人は
「俺はフォックスっていうんだ。お前は?」
『?』
「名前だよ、名前」
『オ、オレタチ、ナ…ナマエハ、ナイ』
「なんだ、無いのか? それじゃ呼べないじゃないか。うーん…。そうだ! もし良かったら、俺があんたに名前をつけてやるよ。どうだ?」
『ア、アア…』
「えっと…。…『プランタン』ってのはどうかな」
『プラン…タン…。オレ、プランタン!』
■ ―水の宮最上部― ■■■
「あ…」
最初に声をあげたのは、希だった。
シーリアの瞼が、動いたのだ。
呼吸が大きくなる。
金色の睫毛がふるえた。
ゆっくりと、目が開かれる。
「シーリア…」
水面を映す青碧の瞳が、光を取り戻した。
「おかえり、シーリア」
涙ぐみながら微笑む希。
クロースも目を覚ます。
ベッドの回りに、皆が集まってきていた。
「…わたくしは皆に謝らなくてはなりません」
「そんなの別にいーんだよ、こういうときは、言うセリフが違うんだぜ」
「ええ、そうですね、夏旺…。――ありがとう、樹、夏旺、希、輝、冬星、ウェスペル、アーヴェント、アルマ、フェアリィ、先生。皆に礼を言います」
彼女は振り返り、
「そしてカシュウ――貴方の歌が、わたくしを勇気づけてくれました」
カシュウは微笑して、竪琴を抱えていない方の手をひらひらと振った。
『――おお、王女!』
『ご無事で何より!』
『心配いたしましたぞ!』
『良かった良かった』
『ああ、助かった』
「あっ、空龍に無龍に銀龍に光龍に爆龍! 元気になったんだね、良かったぁ!」
『心配かけてしまったようだな、主よ。もう大丈夫だ』
『見るが良い、エンザークに光が戻ってきておる』
『風もだぞ』
龍たちが言うとおり、テラス越しに見える空と大地は明るく輝き、優しい風が草原を揺らしていた。
民達の歓喜の声も聞こえる。
「!」
樹の顔色が変わった。
「何か居るぞ!」
と、ベッドの下を指す。
黒い影が動いた。
綿埃の塊のような。
魔王の残滓だった。
力無くうごめいている。
「この野郎! まだシーリアを狙ってるのか!?」
ビームサーベルを構える輝。
黒い塊はおびえたように身を震わせた。
「お待ちなさい!」
止めるシーリア。
「――良いのです、輝。その者は私と等しいもの」
魔王の欠片に手を伸ばす。
「おいで」
言って、抱え上げる。
「愛から生まれた憎しみならば、愛に還ることができるはず…」
「あ…!」
希が驚いて叫ぶ。
暗黒の残滓はシーリアの胸に染み込んで、消えた。
そして代わりに、彼女の身体全体から、黄金の光が溢れ出した。
■ ―水の宮周辺― ■■■
「城が…」
村人フォックスは天を仰いだ。
塔から溢れ出した光は、国土を覆いつくすように広がっていった。
それは単に眩しいだけではなく、愛と癒しに満ちた優しい光だった。
光の粒子が乱舞する。
「ア…アア…、オオオ…!」
「――プランタン!?」
■ ―同時刻、龍騎士たち― ■■■
目を開けていられないほどの光量だった。
「何が起こっているんだ――」
『素晴らしいことだ』
「…哀しいわけじゃないのに、涙が止まらないよ…」
『私もだ…主よ』
『なんという友愛と慈しみの心だ…』
「…許しの心に満ちている」
「シーリア…」
『おお…何ということだ…』
『素晴らしい…』
「どうなってんだ、こりゃ?」
重力が消えた。
光も消えていた。
「うわぁ!」
眼下に広がるのは、宇宙空間。
希たちはガスのように広がり、マクロの意識としてそこに存在していた。
「なんだこれは!?」
声もエコーがかかったようだ。
声は聞こえるが、お互いの姿を目視することができない。
「何が始まるんだ…?」
「シーリア!? 彼女はどこだ!」
焦る輝。
「――…わたくしはここに」
半透明になったシーリアが、微笑んでいた。
彼女の周りに黄金の粒子が取り巻いている。その光の粒ひとつひとつが、新しい太陽だった。
「泣いているのか…、シーリア…」
「いえ…、嬉しいのです。わたくしには分かりました。すべては――終わりと始まりは、繋がっている。宇宙は何度でも生まれ変わるのです。そして、より高次の宇宙へと進化していくの…」
涙は流星となって、光の乱舞に加わった。
星々の動きが加速してゆく。
「シーリア!」
光の軌跡が、彼女の姿をかき消す。
『…おお…、女王の――誕生だ―――』
「あれぇ、それって戴冠の儀式はどうな…」
希が言い終わらないうちに、光の繭がほどける。
「し…シーリアッ!?」
「――ええっ、マジで!?」
■ ―水の宮、最上部― ■■■
光が奔流がおさまり、その中から現れた姿を見たウェスペル達は、驚愕した。
なぜなら、十二、三歳の容貌をしていた王女が、クロースと変わらないほどの姿をして現れたからだ。
黄金の光を纏って。
「光の女王…」
と、ウェスペルが思わず口にしたとき、寝室のドアが開いた。
「おおっ!? これは何としたことじゃ!」
「信じられんわい!」
騒ぎながら入って来たのは、グタポペとズルである。
「うわぁ、どこ行ってたの二人とも?」
「なんちゅう戴冠じゃ、ベッドの上で? …ふん、聞いたことがないわな。嘆かわしや」
「わしらがせっかく儀式のグラスを持ってきたというに、間に合わなんだか。ほれ、この通り!」
祭祀で使う虹色のグラスをかかげる二人。
ふと、シーリアの顔が曇った。
そのグラスには、父王と母が封じられているのだ。
「…おっ!?」
グタポペが間の抜けた叫びを上げた。
グラスが赤い光を放った。
その光の中に、ホログラムのように、二人の人影が浮かび上がる。
「…お母様! お父様!?」
ベッドから降りて駆け寄るシーリア。
『…いつも見守っていた、シーリア、我が愛し子』
「お父様…」
『無事に戴冠できたのですね。誇らしく思いますよ』
やさしく微笑むジュビア。
「お母様…」
『私達を恨んでいるでしょうね、シーリア…。すべての罪を問われるべきは私。貴女やクロースには何も非は無いのですもの』
「いいえ。いいえ、お母様。恨むだなんて…。ただ――寂しかったの」
『優しい子ね…』
「お母様、戻って来て下さるのでしょう?」
ジュビアは首を横に振った。
『人は皆、あるべき場所に行くのです。私達も、もう行かねばなりません…』
ジールは部屋の隅に退いていたカシュウの姿を捉えた。
『カシュウ』
「…久しぶりだな。元気そうで何よりだ。ちょっと透けてるが、まぁ、流行だからなシースルーは」
『ふ…、相変わらずだな』
微笑するジール。
『時が全てを解決するとは言わない、しかし、私はジュビアを心から愛している。その全てを』
「幸せ者だよ、お前は。ジール」
カシュウは眩しそうに目を細めた。
『またいつか会おう、カシュウ。いつか…遠い未来、生まれ変わった宇宙で』
二人は今より高い次元に昇華していくのだ。
グラスから出ていた光がゆっくりと途絶えた。
そしてジュビアとジールの姿も消えた。
シーリア、クロース、カシュウ、そして龍騎士の五人とウェスペルたちは、その姿を無言のまま見送っていた。
■ ―水の宮、その後― ■■■
「カシュウさぁん!」
大きく手を振りながら走ってくる希。
追い付くのを待つカシュウ。
輝、樹、冬星、夏旺たちも追いかけてくる。
「本当に行っちゃうの?」
「ああ。何てったって『さすらいの』吟遊詩人だからね」
「もう少しゆっくりして行けばいいのに。遠いんでしょ、その…ナントカってところ」
「ゲートがどこに有るのかも分からないんだろ」
「だいたい、本当に有るのかよ」
水の宮の城門、その下に立ち、遥か草原の彼方を見つめるカシュウ。
「神界か? 有るさ…。全ての法則の源、そこにはきっと――」
手には、例の二つのグラス。
「――戴冠によって、誰か一人が世界を背負わなくても良い、そういう方法が必ずある」
「…希望ですか?」
「確信だよ、樹君。これでも精霊の末裔なんだ、寿命は腐るほどあるしね。見つけられるさ」
何年かかってもきっと…。
カシュウはひらひらと手を振った。
「アクア・ディーオ・カヴァリオーレの諸君。またいつか会おう。遠い未来、生まれ変わった宇宙で」
■ ―エンディング― ■■■
クロースはウェスペル達を連れて魔界へ戻り、どうやら魔界を開墾していく計画を立てているらしい。ただしフェアリィの姿はその中になかったという。
カシュウは天界より高位の次元「神界」を探しに旅立った。ときどきエスタシオーネスに顔を出したりもしていたらしいが、やがて消息が途絶えた。いつか、戴冠を必要としない宇宙の法則を下げて、帰ってくるのだろう。
シーリアはイレギュラーな戴冠をしたことでグタポペたちに説教をくらい、いま、国民にしらしめるために形式だけでもと開かれる戴冠式の準備に追われている。忙殺されて、目を回している。急にサイズが大きくなったので、衣装が間に合うかどうか心配だと笑っていた。
真澄先生はエスタシオンに帰ったあと宇宙連邦司法局の捜査官として異例の復活、辞める前まで続けていた未解決怪奇事件ファイル担当に戻った。相棒もまた同じ部署に配属され、二人で世界の謎を追いかけ続けている。
龍騎士たちはエスタシオーネスに戻り、そこでの人生をまっとうした後、エンザークに帰るということになった。それぞれの人生は、また別の物語として語られる日が来るであろう。
■ ―エンディング プランタンとフォックス― ■■■
完成した橋の前で、フォックスは額の汗をぬぐった。
良い天気だ。風が心地よい。
彼は近くの木陰に入り、水筒の水を飲んだ。残りの水を、木の根元にかけてやる。
大きなスズカケノキだ。見上げると、木漏れ日が踊っている。
フォックスはその幹を軽くたたき、こう語りかけた。
「良かったな、プランタン」
そう言うと、ざわざわと梢が揺れたように思った。
新緑の草原を、風が駆け抜けて行った。
すべての物語を乗せて…。
〜 Never End 〜
CAST
王女シーリア
上月希(こうづきのぞみ@エスペランサ)
椎堂樹(しどういつき@エリュージュ)
風水輝(かざみあきら@フェイネル)
渡良瀬夏旺(わたらせかおう@スティラート)
都築冬星(つづきとうせい@クレルフィデス)
青龍(空龍)
火龍(爆龍)
黄龍(光龍)
白龍(無龍)
黒龍(銀龍)
吟遊詩人・カシュウ(@イェノム)
王子クロース
フェアリィ(ファータ)
紫紺の剣士ウェスペル
アーヴェント
アルマ
アレグリーア
ドクター真澄
真神社長
レイチェル
父王ジール
王妃ジュビア
賢者グタポペ
賢者ズル
魔王
デス・グリーンズ
冬星の友人A
〃 友人B
〃 友人C
希の養父
〃 養母
夏旺の父(科学技官)
夏美(夏旺の母)
冬星の父(都築教授)
誘拐親父
子供A
輝の父(風水グループ社長)
センター長
兵士(50名)
魔物(漆黒の希)
異形の怪物
真神の秘書
技術者A
老人A(待合室)
老人B(待合室)
老人C(待合室)
兵士(20名)
警備員A
〃 B
デリファイ・サンバート教授
前川(研究員)
ジェディッド(研究員)
ルーモ(研究員)
金(研究員)
未開拓地帯村人(数名)
センタ員(医療セクション)
村人フォックス
プランタン(デス・グリーンズ)
企画 魅夜素
執筆者
広川 侑
エル
さゆき
みなみ
もも
朱月銀河
KISARAGI
まりあ
魅夜素
高島ほづみ
…You don't hove to prove yourself to
me, your future, or to anyone.…
…If you have done your best, that's
all that matters.…
■ R R 2 ■
© 2005[RRN2]All rights reserved.